|WJBL(バスケットボール女子日本リーグ機構)公式サイト| インタビュー
――昨シーズンあたりからシャンソンは若手チームに切り替え、若手選手の育成に力を入れていますが、今シーズンはどんなチームを目指して戦っていますか?
今シーズンはリズさん(相澤優子)、サチさん(石川幸子)、サラさん(渡辺由夏)が中心になって、若手を鍛えながらやっています。伸びしろを考えたら、自分もまだまだ成長段階。能力的には楽しみな選手が本当に多いから、自分を含めて発展途上の選手が活躍できるようになったら、シャンソンは絶対に強くなると思います。でもまだ若い選手は試合で力が発揮できない。そういうところがもったいないと思うので、若いんだからイキイキとしたバスケットができるようにやりたいですね。試合によっては、乗れないと不安定さが出るのが今のシ� �ンソンで、そういう試合はやっぱり先輩を頼ってしまうので、そこが課題です。
――藤生選手は7年目の昨シーズンにスタートに抜擢され、今シーズンは控えとして大事な場面で試合に出ています。シャンソンには過去に三木聖美選手、現在では相澤優子選手と名ガードがいてポジション争いが熾烈ですが、試合に出られない時はどのようにモチベーションを持ち続けていたのでしょうか。
本当にいい選手であれば、年齢に関係なくコーチが使わざるをえないと思うので、そこに自分が入ってないということは、「自分はまだまだなんだ」と言い聞かせてやっていました。時には、練習で調子がよくても試合の流れによっては使われない場合があるじゃないですか。そういう時は落ち込むこともあるんですけど、でも、落ち 込んだ時間や腐っている時間がすごくもったいないから、その時は「まだ自分には足りないところがある」と思いながら練習していました。
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今までバスケをやってきて自分が学んだことは、気持ちが落ちている最中は、結局のところ前には進んでいないということです。言い訳をしたり、弱音を吐いている間は進んでいないんですよね。悲しいこと、辛いことがあっても、すぐに切り替えて前向きに過ごしたほうが自分としては楽なんです。そういう思いをこれからも忘れずにいたいし、試合に出られない時に「この練習は必ず先につながるからね」と、声をかけてくれた先輩の存在も忘れないでいたいです。
――今の言葉を聞いてもそうだし、プレイを見ていても感じますが、藤生選手はすごく前向きですよね。
自分でも自負しているんですけど、周りからも「めっちゃプラ ス思考だよね」って言われます(笑)
――藤生選手は高校時代(足羽高校)ポイントガードでありながら、点取り屋でした。シャンソンでは得点面よりもゲームメイクを求められているようですが、プレイスタイルを変えることは難しかったのでは。
シャンソンに入ってまず体感したのが、高校のままの点取り屋では通用しないことでした。スピードを生かした得点力は通用した面もあったので、もっと得点面で勝負していけばよかったんですが、新人の頃は自分を低く見すぎたかもしれません。シャンソンのそうそうたるメンバーに萎縮してしまったというか、自分の未熟さを課題に受け入れすぎたというか……。そこで自分自身のスタイルを模索して、ガードとしてアシストが先行していったんですね。もちろん、これ� ��ではチームがうまくいかない時に出させてもらっていたので、「自分はディフェンスやパスワークで流れを変えるんだ」とやっていて、それが成功したこともあります。
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新人の頃にプレイスタイルで悩んで、2年目はアシスト先行のガードでやらせてもらって、3年目からは自分の頭がアシスト先行になっているから、得点がどうしても少なくなる。そうすると、だんだんディフェンスを引き付けられなくなるし、今度はアシストすらも思うようにできなくなっていて…。これまで何度もこのことで壁に当たっていました。でも、いつの日か「自分はいつでも得点を取るという気持ちがあるから、いいパスを出せるんだ」と気付くことができて、まずは自分で得点を狙っていくスタイルを目指しています。
――現在は主軸の司令塔として、どのようなゲーム作りを心がけていますか?< /p>
今シーズンはベリー(林眞未)がスタメンで出ることが多くて、若い者に負けるわけにはいかないけれど、自分自身もまだうまくいかない時がある。そこでハッと気づく瞬間があるんです。「パスをする前にいかに自分がシュートを狙っていく選手であるか」。常にそこに返るんですね。正直、自分が梅嵜さん(ヘッドコーチ)に求められていることは得点面ではないと感じています。でも、自分がチームのために貢献できて、自分自身の良さを出すために足りないところは、得点を取りに行く姿勢だと思っています。そういう姿勢を出す自分の気持ちさえあれば、ガードとしていい流れに持っていく自信があります。結果として勝った時にはご褒美に「自分がガードとして良かったから勝った」と思いたいし、負けた時は「自分が� ��ードとしてうまく運営ができなかったから負けた」と責任を感じて、次に生かしたいです。
――シャンソンのキャプテンとして、心がけていることは何ですか?
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ただまとめるだけなら誰がキャプテンをやっても同じだと思うんですが、自分がキャプテンをやらせてもらっている以上は、明るいという自分の良さを出していきたいですね。チームの状態が悪いからといって落ち込んでもしかたないので、そんな時は声を出したり、切り替えてやっていこうと。それと、やっぱり、シャンソンは勝たなきゃいけないチームだと思っているので、勝つチームにしたいです。今は4位くらいの順位ですが、この状況から優勝したい。内容にも結果にも責任を持ってやっていきたいと思います。
質問コーナー(ホームページに寄せられた質問にお答えします!)
●チームガイドに「古い物」が好きと書い� �ありますが、どんな物が好きなんですか?
和風なデザインが好きで、レトロな物が好きなんです。京都の下町の雰囲気とか、昔風な物に目がいっちゃいますね。言葉でも「ガビーン」とか「シーン」とか、時代遅れなしょうもないオヤジギャグを言っちゃって、下の子たちに「何それ、古っ!」ってイジられちゃうんです。シャンソンでは「昭和の女」と言われています(笑)
●群馬出身で、高校は福井で、現在は静岡。どこが住みやすいですか?
基本的に田舎が好きなので、群馬も福井も過ごしやすかったです(笑)。今住んでいる静岡市はけっこう"街"で、私にしては栄えているところで、これ以上、都会だったら住めないと思います。和風が好きで、住むなら田舎が好きなんですよね。
●藤生選手の 足羽高校時代がとても印象に残っています。高校時代のエピソードを聞かせてください。足羽高校に進学した理由は何ですか?
高校は「強いチームでやってみたい」という気持ちがあって、県外に出たいと思っていました。群馬のジュニアオールスターチームと足羽が試合した時に、林(慎一郎)先生に声をかけてもらいました。入学の決め手になったのは、林先生が人間性を大切にしていたことです。「勉強が1番で部活は2番」と話をされて、学生の本分を大切にしていたのも魅力で、この先生のもとならバスケができると思いました。それから、シュウ(富士通・畑恵里子選手)が足羽に行くと聞いたので、「おー180僂了劼来るのか、それは一緒にやってみたい」と思ったのも決め手でしたね。チームメイトもいい子ばかりで、つらい練習ばかりでしたが、いい思い出しか残ってません。高校3年のウインター� ��ップの準決勝でシン(JOMO・大神雄子選手)のいる桜花学園に負けたことだけは悔しかったですが…。でも、そのあと3決で勝った時には先生と選手を胴上げしてましたからね。3決で勝って胴上げをしていたのは、うちくらいです(笑)
●好きな男性のタイプは?
性格的にはユニークな人が好きです。俳優さんでいうと、仲村トオルとか、堤真一とか。好みシブイねーって言われます。そういうところも、昔風って言われちゃうんですよね。
●バスケットボールをするうえでモットーを教えてください。
今、私はシャンソンで人々に「夢を与える」職業をしていると思うんです。私も幼い頃そうだったように、子どもたちの目には「将来はあんな選手になりたいなあ」と映っているわけだから、コー� �の上から私生活まで、私らしくやっていきたいと思います。試合だったら小さなこともコツコツやって流れを呼び込むプレイをして、ウォーミングアップならば声を出して、ベンチでうるさくてもいいし、自分らしくやって、行動にも気をつけています。バスケットボール選手は夢を担っていると思います。
インタビュー&構成/小永吉陽子
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