ここで、サッカーはアメリカで始まったの
サッカー - Wikipedia
サッカー(英: soccer)は、数あるフットボールのうち、アソシエーション・フットボールないしはアソシエーション式フットボール[1]等と示される、スポーツ競技のひとつである。
他のフットボールと比較して、手の使用が極端に制限されるという大きな特徴がある。
1チームは基本11人。少なくとも7人以上いれば試合ができる。2チームが敵味方となり、1個のボールを主に足を使って移動させ、自チームのゴールを守りつつ、相手チームのゴールへと運ぶ。相手ゴールにボールが入ると得点が1加算される。試合は制限時間の満了によって終了し、時間内により多くの得点を記録したチームが勝ちとなる。
足を使うことが基本であるが、手と腕以外の部分であれば使って良い。手や腕でボールを故意に扱った場合は反則となる。各チームには1人だけ、ゴールキーパーというゴールを守る特別な役割のプレーヤーを置くことが定められている。ゴールキーパーだけが、自ゴール前の一定の領域(ペナルティエリア)内に限り、手を含む全身でボールを扱うことを許される。
世界的に英語: football が外来語となり広く用いられている。フランス語: footballを筆頭にして、スペイン語、ポルトガル語、ルーマニア語などのロマンス語の系統に典型である。又スラブ語派のロシア語、ウクライナ語、ベラルーシ語、セルビア語、ブルガリア語ではキリル文字による表記も同一でФутболを用いる。これをラテン文字で表記するとfutbolになり、スペイン語のそれと同一である。
次に英: footballをfoot(足)とball(ボール、球)に分解して、自分達の言語での訳語をそれぞれ当てはめる呼称の仕方が存在する。ドイツ語: Fußballが典型で、Fußがfootに、ballがballに相当する。ヨーロッパの言語ではゲルマン語派に特徴的な表記方法であるが、これらの言語は語彙的に英語に近い(英語はゲルマン語派)ためドイツ語: ballと英語: ballのように語彙的な違いが全くないか、あってもFußとfootのように違いがそれほど感じられない場合も多い。オランダ語、デンマーク語、ノルウェー語、スウェーデン語、アイスランド語等がこれに相当する。この方法を踏襲するのはゲルマン語派に限らず、近隣の言語にも影響している。フィンランド語やギリシャ語、アラビア語などが相当する。これらの言語は英語と語彙がかなり乖離しているためゲルマン系の言語とは印象が大きく異なる。また、footballを外来語として用いることが多いロマンス語の系統の中で、イタリア語が、この表記法に近い面を有する。calcioは元々「蹴る」という意味の言葉が変化したものである。イタリア語でカルチョと呼ぶのは歴史的な理由がある為である。また、スペイン語: balompiéという言葉がある。これはbalón(ボール)とpie(足)を組み合わせた語であるが、一部のクラブの名称としては使われるが、英語からの外来語のフトボル(fútbol)のほうが一般的である。
漢字文化圏における漢字表記でも、 中国語: 「足球」(ズーチィウ)が当てられている(例:2001年の香港映画で、日本で2002年に公開された「少林サッカー」=原題「中国語: 少林足球」)。これはゲルマン系の言語と同じケースである。一方同じ漢字文化圏でも日本語では「蹴球(しゅうきゅう)」という漢字が当てられている。これは古来の遊戯「蹴鞠」(けまり)を連想して名づけられたといわれ、文献史料等を検討すると日本にサッカーが本格的に普及し始めた1905年以降の創作と考えられる。これ以前の文献には、フートボール、アッソシエーションフットボール、フットボールが散見され、「蹴球」が現れるのは大正時代になってからである。漢字表記自体が一般的ではないものの、朝鮮語における漢字表記も「蹴球(축구、チュックー、ツックー)」が用いられる。これは、1945年まで続いた日本統治の結果として、同一の協会(大日本蹴球協会、現在の財団法人日本サッカー協会の前身)の下にあった影響が大きい。漢字表記が用いられなくなっても呼び方はこのままで変わっていない。
日本語では、これまでのケースがfoot(足)とball(ボール、球)という組み合わせだったのに対して、「蹴る」と「ボール」とし、このスポーツを動的に捉えた意訳をしていることが見て取れる。このように「蹴る」と「ボール」を組み合わせたのは日本語に限定されたものではない。イタリア語のカルチョもこれに相当するが、ハンガリー語: Labdarúgás、ベトナム語: Bóng đáなどがこれに相当する。
サッカー (soccer) という名称は、「(協会式)」(Association Football) が転化した物である。イングランドで19世紀後半に流行った、語尾に「 -er 」をつけるという通称のつけ方に由来し、同時期にラグビーがイングランドでラガー (rugger) と呼ばれたこととも共通する。
「サッカー」と言う呼称は、他のフットボールと区別する必要がある場合に用いられやすい。サッカー以外のフットボールの方が普及し認知されている国では、区別のために「サッカー」が用いられる傾向が強い。「フットボール」という呼称は、例えばアメリカではもっぱらアメリカンフットボールを指し、日本では「フットボール」という言葉を用いてサッカーだけを思い起こすことは難しいため、「サッカー」を用いて端的に区別する必要が生じる。なお、協会名称に「サッカー」に当たる語を使用しているのはアメリカ、カナダなど4協会のみで、日本協会は便宜的に国内でのみ使用している(日本語表記は「日本サッカー協会」であるが、英語表記では Japan Football Associationとしている)[2]。
[編集] 起源
人類としての歴史が始まった頃から人類はある種のフットボールを行っていたと思われる。新石器時代(紀元前約1万年前)の現中国地域の地層から石の球が発見され、中国マスコミはこれをサッカーの起源として報道したが、蹴った証拠は見つかっていない。南米ではアマゾンの熱帯雨林からゴムが採れた為、早くからボールを蹴る競技が行われていた。パタゴニアやアンデスのインディオ文明からは、様々なボールや、ボールを蹴る競技の証拠が見つかっている(紀元前1500年チリのピリマタム、パタゴニアのチョエカ、紀元前800年メキシコのマヤ文明のポク・タ・ポク)[3]。
足でボールを蹴る遊戯は、考古学的には、古代エジプト、古代ギリシャ、古代ローマから足でボールを蹴る人物のレリーフが発見されている(紀元前200年古代ギリシャのエピスキロス、紀元前200年古代ローマのパルパツウム)[3]。中国では戦国時代に足で鞠を蹴りあう蹴鞠(しゅうきく)という遊戯が存在したことが、前漢末(紀元前1世紀)の「戦国策」に見える。
奇跡の質問を意志女性なお、FIFAのホームページでは最も古い形態のサッカーとして中国の蹴鞠(しゅうきく)を載せている[4]。
文献や出土遺物でなく、現代まで人により伝承されているものとしては、中国の蹴鞠(しゅうきく)が日本に伝わり、独自の発達を遂げた日本の平安京の「蹴鞠(けまり)」が最古である。蹴を「け」、鞠を「まり」と読む。
[編集] イタリア
15世紀イタリアでも、イングランドのフットボールに良く似た「カルチョ」(Calcio) という遊びが存在した。この遊びがイングランドやフランスと決定的に異なる点は、農村地帯の広い空間でなく、都市の限られた空間である広場で行われていたことである。そのため自ずとフィールドが限定され、参加人数も限られたものとなり、簡単な役割や作戦も決められていたようで、これは現在のフットボールにかなり近い存在であったと言える。
[編集] サッカーの確立
フットボールやカルチョのような遊びは近世末までヨーロッパ各地で行われていた。ところが18世紀中頃から19世紀にかけて勃興した産業革命によって、大量の工場労働者を生み出すために農村の共同体が崩壊させられると次第に廃れていった。
農村の代わりにフットボールをレクリエーションとして受け入れ、近代的な「スポーツ」として成立させたのがイングランドにおけるパブリックスクールである。パブリックスクールでも当初は農村での遊びに近い形態で行われていたが、次第に子弟教育の一環のスポーツとして体裁が整えられて行った。この時点でのフットボールは学校毎にルールが異なり、他校との試合の際はその都度ルール調整のための話し合いが持たれていた。しかし、これでは手間もかかる上、ルールに対する理解に齟齬を来たすため、しばしばルール統一を目指した協議が行われた。そのため共通ルールが1846年ケンブリッジ大学で立案された(ケンブリッジルール)。これが現在のサッカーのルールの基になった[3]。
こうして1850年代までにはイートン・カレッジを中心とする「手を使うことを禁止するルール」と、ラグビー校を中心とする「手を使うことを許可するルール」との二大勢力に収束していったが、両者の間には依然として大きな隔たりがあった。長きにわたる対立を解消しようと、1863年10月26日にイギリスのロンドンにあるフリーメイソンズ・タバーンにてロンドンの12(11とする資料もある)のクラブがフットボール協会を設立する為に集まり、最終的なルール統一を目指した協議が開催された。しかしながらこの協議は物別れに終わる。ラグビー校の代表が席を立ち、遂に2つの競技(サッカーとラグビー)の決別が図られたのである。これこそがサッカー誕生の瞬間であった。「手を使うことを禁止する」ルールを主張していたパブリック スクールの代表者らによって、フットボール・アソシエーション(Football Association 略称FA)が設立され、こうしたフットボールを協会式フットボール Association Football と呼ぶようになった。その省略形 soc に「人」を意味する -er をつけたものが soccer の語源であり、1880年代頃から使われているといわれている。その後、1863年12月8日までに6回のミーティングを持って、この日14条から成る世界で最初のサッカー統一ルールが誕生した[5]。このサッカー統一ルールでの世界初の試合(つまり世界初のサッカーの試合)は、1863年12月19日にイングランドで行われたリッチモンド対バーンズ戦で、0-0の引き分けだった[3]。
なお、協会から去ったラグビー派は、1871年にラグビー協会を設立した。
[編集] サッカーの伝播
イングランドのパブリックスクールで始められたサッカーは、パブリックスクールのOBを中心に早い段階からイギリス各地域(スコットランド、ウェールズ、アイルランド)に広まっていった。1870年3月5日、ロンドンのケニントン・オーヴァルで"非公式"ながら、世界初の国際試合がイングランドとスコットランドの間で、行われ、1-1で引き分けに終わった。その後、この試合も含め両者は5回に渡り非公式国際試合を行った(一連の非公式国際試合はオールコックの国際試合と呼ばれている)。1872年11月30日に、グラスゴウのパーティック地区のハミルトン・クレッセント・グラウンドで、世界で最初の"公式"国際試合が、イングランドとスコットランドの間で実施された。スコアは0-0で、またもや引き分けに終わった。その後1880 年代までに、スコットランド、ウェールズ、アイルランドではサッカー協会が結成された。19世紀後半のイギリスは世界中のあらゆる場所に進出する大英帝国であったので、サッカーが世界中に伝播されるのに非常に都合がよかった。サッカーは最初海外に進出するイギリス人が駐在先でプレーしたことによって伝えられた。1880年代末までには、ベルギー、スイス、フランス、ドイツといった西ヨーロッパ、中部ヨーロッパ、1890年代末までには東ヨーロッパや南米に、20世紀初頭にはアジア地域にも伝播した。
各国でいつ、どのようにサッカーが伝播し受容されていったかについては各国のサッカーの項目にある歴史の項を参照されたい。
- 日本については日本のサッカー#歴史を参照
[編集] サッカー大会の開始
イングランドでは、1872年に最初のサッカー大会となるFAカップが開始された。これは他の多くの国、地域でのカップ戦のモデルになっている。FAカップでは最初アマチュアクラブや、大学チームが活躍していたが、1880年代に入ると、生活保障を受けるプロフェッショナルプレーヤーが誕生しこれを主体としたクラブが上位を占めるようになった。こうした国内強豪クラブを集めて実施されたのが1888年から始まったフットボールリーグである。これはサッカーでは最初のリーグ戦であり、多くの国、地域が自国のリーグ戦のモデルとしている。
[編集] プロフェッショナルの誕生と産業化
20世紀初頭までにイングランドでは完全にプロフェッショナルが主体となり、他の国、地域でもこれに追随した。アマチュアとプロフェッショナルの間で多少の軋轢があり、時期的な違いが見られるものの、当時強豪国と呼ばれていた国・地域のほとんどは1920年代までにプロフェッショナルへの移行を果たしている。
プロフェッショナルとなった彼等に払われるサラリーは当初ごく僅かなものであり、これはパブ仲間内で出し合ったお金で遣り繰りすることは可能であった。次第に選手へのサラリーが増大し、高額な移籍金で選手を集めるクラブが出現し始めると小額の資本でクラブを運営していくことは難しくなり、クラブの運営はより大きな資本を持つ者の手にゆだねられるようになった。最初は企業家、商人、医師といった地元の名士が名乗りを上げたが、1920年代以降になると次第にもっと大きな資本がクラブの運営に手を出すようになってきた。フィアットの資本的バックアップを受けたユヴェントスや、フィリップスのバックアップを受けたPSVアイントホーフェンなどはその一例である。
[編集] 国際大会
サッカーで最初の国際大会は、オリンピックサッカー競技であった。公開競技としては第一回のアテネオリンピックから行われており、1908年のロンドンオリンピックで公式競技として採用された。
空手のカタを行う方法を学ぶオリンピックのシステムとサッカーのそれは互いに矛盾する点が幾つか見られた。前述の通り1920年代までに強豪国のほとんどがプロフェッショナルへの移行を果たしていたが、アマチュア憲章を掲げるオリンピック代表では最強のナショナルチームを結成することは不可能であった。1904年に結成された国際サッカー連盟(FIFA)は、1930年からプロフェッショナルも出場可能なFIFAワールドカップを開始した。なお、「ワールドカップ」という名称を最初に用いたのはサッカーである。以降アマチュア中心のオリンピックは急速に興味を失われていくことになる。なおオリンピックサッカー競技はその後、条件付きでプロ容認などの制度の変遷を経て、1992年バルセロナ大会以降は「23歳以下の選手による大会」という性格を得るに至ってい� �(詳細はオリンピックサッカー競技の記事を参照)。
第二次世界大戦後には各大陸連盟が設立され、これらの下で大陸別選手権が開催されるようになった。又同時に、各大陸連盟はクラブチームによる大陸別選手権も実施した。ただしクラブチームによる世界選手権、FIFAクラブワールドカップが創設されるのは21世紀を待たなければならなかった。
[編集] 現在のサッカー
サッカーはボール以外に特に重要な道具を必要とせず、ルールも単純なため、先進国のみならず経済水準や教育水準が低い国に至るまで広く普及している。11人でチームを作りグラウンドの上でプレーするという形態以外にも、様々な姿に形を変え、ラテンアメリカやヨーロッパを中心に老若男女を問わず、世界中のあらゆる地域でプレーされている。世界中のほとんどの国でナショナルチームが組織されていることはその現われの一つである。母数が多いため、純粋な統計を調べることは難しいが、競技人口および国際的な認識が最も高いスポーツの一つであるといえる。FIFAには全世界202の国と地域のサッカー協会が加盟しており、この他にもFIFA未加盟のサッカー協会が複数存在する(FIFA非加盟協会会議参照)。競技人口は2億4000万人 以上である(2001年時点。各国サッカー協会に登録料を支払い登録している選手の合計)とアナウンスしている。サッカーの祭典とも言うべきFIFAワールドカップはオリンピックを超える世界最大のスポーツイベントとなっている。
[編集] 様々なサッカー
「11人集めてチームを作り、グラウンドの上でプレーする」と言う制約を除けば、現代のサッカーは以下のような形態でも行われている。
これらについては上記各項目を参照。このうち、フットサルとビーチサッカーについてはFIFAによって世界選手権が開催されている。
20世紀中頃まで競技者は男性が中心であったが、近年では女性の競技も認知され、また他方では健常者だけでなく障害を持つ者に対してプレーできるよう取り組みがなされてきている。
[編集] 女子サッカー
詳細は「女子サッカー」を参照
20世紀初めまでサッカーは「男が使用するスポーツ」と見られていた。女性が男性のように髪を乱してスポーツをすることははしたない行為であり、殊にサッカーは太股を露にする動作が淫らであるといった認識がされていた。ただ実際には女性による競技も古くからごくわずかながらも行われていた。第一次世界大戦において女性も総力戦体制に動員されるが、これを受けて戦後は女性の地位が向上し、婦人参政権の確立などの権利拡大が図られた。平行して女性がスポーツをすることも認められるようになり、1920年代には女子サッカーは一つのピークを迎えた。しかし様々な理由で女子サッカーは不当な扱いを受け続け、試合のみならず練習会場すらままならない状況が続いた。その後、1970年代ごろから女性にも競技機会が開放され ると、アメリカや北欧を中心に女子サッカーは発展。1991年にはFIFA女子ワールドカップが開始され、1996年のアトランタオリンピックからオリンピックの正式種目に採用されるなど(アトランタオリンピックにおけるサッカー競技も参照)、少しずつ市民権を得てきている。
[編集] 障害者サッカー
20世紀末からの動きとして、身体や発達に障害を持つ人向けのサッカーが行われるようになっている。これらのうちいくつかはパラリンピックやスペシャルオリンピックスにも採用されている。
日本ではFIFAワールドカップ開催後の2002年8月に「2002 INAS-FIDサッカー世界選手権大会」が国際知的障害者スポーツ連盟と日本サッカー協会により東京、神奈川で開催された。
サッカーのルールは全17条の項目であるサッカー競技規則と、これ以外の国際サッカー評議会 (IFAB) の決定に基づく国際サッカー連盟(FIFA)からの通達によって構成されている。 実はFIFAではなく、国際サッカー評議会 (IFAB) がルールを決めている。IFABは毎年2月末頃(2月か3月)、年次総会を開き、ルール改正を討議し、決定する。決定後、直ちにFIFA加盟各国のサッカー協会に通達され、7月1日から全世界で施行される(国際試合は7月1日から即施行。但し、7月1日までにその年のシーズンが終わっていない大陸連盟及び加盟協会は次のシーズンの開始まで新ルール施行を延期できる)[6]。つまり、毎年サッカーのルールは細かく変更されている。そのため、審判は毎年、更新講習会を受ける必要がある(未受講の場合、審判資格を失効する)。
従って、以下のルールも変更されている場合があり、注意が必要である。例えば、キーパーチャージ(ゴールエリア内のキーパーへのチャージを禁ずる)の反則は、1997年のルール改正で削除され現在は存在しない。最新のルール及び通達については日本サッカー協会公式HP[7]などを参照のこと。
ジーンズニコレは何を発見した[編集] フィールド (第1条)
- 大きさ : 縦105m×横68m(国際大会)
- ライン : 12cmを越えてはならない
- ゴールの大きさ : 7.32×2.44m(内側寸法)、柱12cmを越えてはならない
- コーナーフラッグ : 高さ1.5m以上
- センターサークル : ゲームの開始時(キックオフ)、また、得点が入ったとき、ここの中心(センターマーク)からプレイが始められる。相手側の選手がこのエリアにいるときは、キックオフすることができない。
- タッチライン : フィールドの長辺(側方)に引かれたライン。ボールがこのラインからフィールドの外に出たとき、最後に触れた選手の相手方のチームにスローインが与えられる。
- ゴールライン : フィールドの短辺(ゴールの接する辺)に引かれたライン。ボールがこのラインからフィールドの外に出たとき、最後に触れた選手が攻撃側の場合はゴールキック、守備側の場合はコーナーキックになる。
- ペナルティーエリア : このエリア内では、守備側のゴールキーパーがボールを手で扱える。また、守備側が直接フリーキック(FK)にあたる反則をした場合には、攻撃側にペナルティーキック(PK) が与えられる。
[編集] ボール (第2条)
- 大きさ : 外周は68cm以上70cm以下
- 重さ : 410g以上450g以下(試合開始時)
- 空気圧 : 0.6-1.1気圧
[編集] 出場人数 (第3条)
- 11人以下。但し、そのうち1人は必ずGKであること。どちらかのチームが7人未満の場合は試合を行わない。また、試合中に7人未満になった場合は試合を中止とする。
- FIFA、各大陸連盟、各国協会が行う公式競技会ではいかなる試合でも最大3人まで交代できる。
- 親善試合などでは6人までの範囲で交代枠を増やすことができる(対戦者の合意があればさらに増やすことができる場合もある)。
[編集] 用具(第4条)
- シャツ
- パンツ
- ストッキング
- スパイク
- 脛当て(シンガード、レガース)
- グローブ(GK用)
[編集] 審判員(第5条、第6条)
フィールド上に主審が、タッチライン上に副審2名が置かれる。大きな大会ではこれ以外に第4、第5の審判員が設置される。
[編集] 試合時間 (第7条)
- 前後半45分の計90分。
- 年齢、性別により変更できる。
- いわゆるコールドゲームは原則的にない。
- 途中の選手交代や負傷などによる中断時間を審判員が独自に計測し、その分の余剰時間(ロスタイム)を付ける。
- 一定以上の規模の試合では、第4の審判員が目安となる時間をタッチラインで明示する。
- 時間内に決着がつかなければ次のように取り扱われる。
- 引き分け : 各国リーグではそのまま引き分けにする場合が多い。
- 延長戦 : トーナメント戦で次のラウンドに進むチームを決める場合に行われることが多い。
- PK戦 : 延長戦でも勝者が決定しない場合に行われる。ごくまれに、延長戦を行わずにPK戦を行う場合もある
[編集] プレーの開始・再開(第8条)
キックオフ、直接フリーキック、間接フリーキック若しくはドロップボールで試合が開始、再開される。
[編集] オフサイド(第11条)
相手側ゴールラインより前に相手側の選手が2人(GK含む)の時に、相手選手達より前、あるいは間に味方が立ち、その味方にボールを蹴り出す行為。または、ボールに関与する動きをすること。または、相手選手を邪魔すること[8]。
[編集] ファウル及び不正行為(第12条)
- グリーンカード : 良いことをした時に提示するカード。12歳以下のみ使用。
- イエローカード : 警告を告げる際に主審が提示するカード。同一試合に2枚で退場(レッドカード)となる。大会、形式によっては次の試合出場停止。
- レッドカード : 退場を告げる際に主審が提示するカード。
大会、形式によっては次の試合出場停止。 - ハンドリング : ボールを手や腕で扱う反則。ただし、ゴールキーパーが自陣のペナルティエリア内にあるボールを扱う場合は反則とならない。故意や悪質と判断されたもの、決定的な得点の機会を阻止した(例 触らなければゴールになるシュートをフィールドプレイヤーが手で阻止した)場合には、警告や退場となる。ルール上故意とはあるが、故意か否かは本人にしか分からないので、基本的には手に当たったことにより敵チームが不利となる時には反則を取られる
- キッキング : 相手選手を蹴ること。
- トリッピング : 相手選手をつまずかせる行為。足、または体を使い相手選手を倒したり、倒そうとする行為。
- ジャンピングアット : 相手選手に飛びかかる行為。
- ストライキング : 相手を殴ること。または殴ろうとする行為。
- プッシング : 相手選手を押すこと。
- ファウルチャージ : 乱暴で危険な手法で相手選手にチャージする行為。または、妨害していない相手選手を背後からチャージする行為。
- ファウルコンタクト : ボールに触れる前に相手選手に触れること。
- ホールディング : 相手選手を押さえ込むこと。
- スピッティング : 相手選手に唾を吐きかけること。
- シミュレーション : 相手選手との接触による転倒を模擬して審判を欺く行為。
- アドバンテージ : 守備側が反則行為を行ったが、そこでゲームを止めない方が明らかに攻撃側に有利となる場合、その時点での反則を取らない場合がある。これをアドバンテージといい、主審は両手を上前方にあげるジェスチャーを取り、プレー続行を示す。これは反則を見逃すということではなく、次にプレーが止まった時点で警告や退場を命じることがある。
[編集] フリーキック(第13条)
反則を犯したチームへの罰として相手チームによって試合を再開させるキック。直接得点できる直接フリーキックと、ほかのプレーヤーに触れてからでないと得点できない間接フリーキックがある。フリーキックの際は、守備側選手は一定距離離れなければならないが、その距離が満たされていなくても攻撃側はキックでプレーを始めることができる。
[編集] ペナルティーキック(第14条)
ペナルティーエリア内で反則を犯したチームへの罰として相手チームに与えられるキック。ゴールから11m(12yd)の位置から、GK以外に妨害されることなく直接得点を狙うことができる。
[編集] スローイン(第15条)
タッチラインを割ったときに最後に触れた選手の反対のチームが、ボールが割った位置で頭上で両手を使ってボールを投げ入れて試合を再開する。直接ゴールを狙うことはできない。スローインのボールはオフサイドの対象とならない。
[編集] ゴールキック(第16条)
ゴールラインを割ったときに最後に触れた選手が攻撃側だった場合、守備側がゴールエリア内にボールを置いてキックで再開する。直接ゴールを狙ってもよい。
[編集] コーナーキック(第17条)
ゴールラインを割ったときに最後に触れた選手が守備側だった場合、フィールドの角を示すコーナーポストの位置から相手に邪魔されない形でキックすることができる。直接ゴールを狙ってもよい。
[編集] ポジション
大きく分けて次の4つのポジションがある。
- ゴールキーパー (GK) : ゴールを守る選手。唯一ペナルティエリア内で手でボールを扱うことができる。ペナルティエリアを出てボールを扱うこともできるが、その場合は他のプレーヤー同様、手の使用は禁じられる。GKに対し、それ以外の選手を総称してフィールドプレーヤー(FP)という。
- ディフェンダー (DF) : 主に後方で守備を行う選手。
- ミッドフィールダー (MF) : 主に中盤で守備と攻撃とをつなぐ選手。
- フォワード (FW) : 主に前線で攻撃を行う選手。
その他
- ボランチ:中盤の底に位置し、攻撃の起点となる選手。ゾーンプレス戦術で重要なポジション。
- リベロ:ポジションの位置的な縛りを受けず、自由に動く選手。
- スイーパー:ディフェンダーとキーパーの間に位置し、守備において最終的なケアをする選手。
- ウィング:フォワードを3トップにしている時の両翼に位置する選手。
- ユーティリティープレイヤー:複数のポジションをこなせる選手。(ポリバレント)
[編集] 戦術関係
[編集] 技術関係
- キック : ボールを蹴ること。
- ヘディング : 頭でボールを叩いてパスやシュートを行うこと。
- シュート : ゴールへ向かってボールを蹴ること。
- ドリブル : ボールを蹴りながらボールとともに移動すること。
- ラン・ウィズ・ザ・ボール : 味方からのパスなどをワンタッチでスペースへ出して、素早く走りこみボールに付いて行くこと。
- パス : ボールを足で蹴るなどして味方選手に渡すこと。
- トラップ : ボールを受け止めて、次の動きを行いやすい位置にボールを移動させること。
- フェイント : 相手競技者にプレーの意図を読まれないようにするための動作。
- ポストプレー : ゴールに背を向けて、相手選手を背負いながらボールをもらうこと。楔とも言う。
- スクリーン : ボールを持っているときにボールと相手競技者の間に自分の身体を入れて、ボールを奪われないようにする技術。
- ボディシェイプ : 競技者の動きと身体の姿勢を表す概念。ボールを持っているとき持っていないとき関わらず、常によいボディシェイプで視野を確保することがいいプレーをするために非常に重要。
- フィジカル : 選手の能力の身体的な面。英語のphysicalが元。精神的な面の「メンタル」の対となる。持久力の高さ、体格の良さ≒競り合いの勝ちやすさなどに優れていると「フィジカルが強い」と表現する。
- チャージ:肩などを使って自分の体を相手競技者の体にぶつけて押したりして、相手競技者のプレーを妨害する行為。しかし、肘より下の部分を使った場合や、過度に激しいチャージはファウルとなる。
- オン・ザ・ボール : ボールを持っているときの動き。
- オフ・ザ・ボール : ボールを持っていないときの動き。スペースを作る・スペースを使うために重要な動き。
- オーバーラップ : 後ろにいる選手が前にいる選手を追い越す動き。或いはディフェンダーの攻撃参加のことをいう。
<クリア> ピンチな時とかに、タッチラインの外にだしたりすることを言う。
[編集] プレイ関係
- ハットトリック : 1試合個人3ゴールを達成すること。元々はクリケットの用語。
- アシスト : 得点につながったラストパス。
- マリーシア : ずる賢いプレー。ポルトガル語で「悪意」という意味がある。
- フリー : ボールを受ける際、近くに敵がいないこと。
- スペース : 選手が誰もいない空間。
- ギャップ : DFとDFの間にできる隙間。
- 削る : 相手の体力やパフォーマンスを削減するボディーコンタクト。意図的に行った場合はファウルだが、方法や程度は厳密でなく、ファウルとならない程度の上半身や腰・脚による激しいボディコンタクトを含む。公的・個人間で認識や見解が異なるので注意が必要。特にスパイクの裏ですね辺りを蹴ったり、膝を入れたりする事を表現する場合がある。激しく足をはらいに行く行為などを含む場合がある。
[編集] 選手関係
- キッカー : ボールを蹴る選手。転じて「上手にボールを蹴る選手」「プレースキックが上手い選手」を指すこともある。
- ドリブラー : ドリブルをする選手。転じて「上手にドリブルする選手」を指すこともある。
- パサー(パッサー) : パスを出す選手。転じて「上手にパスを出す選手」を指すこともある。
- ストライカー : 積極的にシュートを打ち得点を決めるフォワードの選手
- ファンタジスタ : トリッキーなプレーやアクロバティックなプレーをし観客を魅了する選手。
- ハードワーカー : 味方のために激しく動き回って献身的なプレーをする選手。
- 守護神:ゴールを堅固に守ってくれる優秀なゴールキーパー。
- エースキラー:相手チームのキープレイヤーの持ち味を消し、機能させないようにする選手。
- カードコレクター : イエローカードやレッドカードを、主審から他の選手と比べてよく出される選手。
- ダイバー : 故意に転倒しファウルを受けたと見せかけ、審判を欺くプレイ(ダイブ)を多用する選手。
- ゴールセレブレーション : 得点を決めた後にその喜びを表現する事。日本では「ゴールパフォーマンス」ともいう。
[編集] その他
[編集] サッカーの選手
[編集] サッカー選手に贈られる賞
[編集] サッカーの大会
サッカーの大会は世界中で数多くある。年齢別にも多くの国際大会を経験することが可能で、若い選手の成長につながっている。また、その多くの国際大会を開催する開催国にとっても、ホスト国としての国際的な経験とノウハウを得ることが可能である。
[編集] サッカーの団体
[編集] サッカーの競技施設
[編集] 関連項目
[編集] 関連書籍
- ^ 日本語ではこれを略して「ア式蹴球(あしきしゅうきゅう)」とも呼ぶ事がある。詳細は日本のサッカーの名称の項に任せる。
- ^ JFA公式HPサッカーQ&A - サッカー全般
- ^ a b c d デイヴィッド・ゴールドブラッド著・野間けいこ訳『2002ワールドカップ32カ国・データブック』株式会社ネコパブリッシング ネコウェブ
- ^ The History of Football
- ^ F・P・マグーンJr 『フットボールの社会史』 岩波書店、1985年。
- ^ 競技規則の解釈と審判員のためのガイドラインP132~P136 国際サッカー評議会の規約-1993年2月承認
- ^ 競技規則|大会・試合|日本サッカー協会
- ^ 参考:Microsoft PowerPoint - 11. Law 11 Offside.ppt (PDF)、FIFA公式サイト (オフサイドの解説スライド)、2010年9月11日参照
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